死んでもずっと友達だよ
私は日記帳の白いページに浮かび上がった赤い文字を読んで、ため息をついた。




〈 どうして夏希は、そんなに悩んでいたの?

みんなが同じになるなんて、無理なことなのに……。

夏希には、夏希にしかない良いところがたくさんあったのに…… 〉




夏希の心の中に住みついていた劣等感。




夏希はきっと、その劣等感で自分のことが嫌いになったのかもしれなかった。




なりたい自分と実際の自分の間には、大きな隔たりがあったから……。




私の知らなかった夏希の顔が、またチラリと顔をのぞかせ、私の胸はチクリと痛んだ。




私はいつも友だちだった夏希の何を見ていたんだろうって……。




私は夏希の日記帳を引き出しの中にしまい、夏希の気持ちを考えながら、ゆっくりと目を閉じた。
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