死んでもずっと友達だよ
〈 浩太、私たちは全国大会に行こうって、約束したよね。

浩太がいなくなったバスケ部だけど、私はみんなと全国大会に行きたい。

それが私たちの三年間の思いだから……。

私たちは毎日、この体育館で練習してきたから…… 〉




練習の休憩時間になり、和也と圭吾が私のところに来て話しかけてきた。




「香澄、走り過ぎてマジでヤバイよ」




和也はそう言って、タオルで汗を拭った。




「今、頑張らないと、最後の大会で悔いが残るからな」




圭吾はそう言って、ペットボトルのスポーツドリンクを口にした。




「みんなが頑張れば、きっと大会で勝てるわよ。

頑張れば、結果はついてくるから……」




私はそう言って、浩太の顔を思い浮かべた。




もしも、バスケ部に浩太がいてくれたなら、って……。
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