死んでもずっと友達だよ
それは悪夢の瞬間だった。




和也の体は屋上の手すりを越えて、宙に舞った。




私はまるでスローモーションを見ているかのように、その瞬間を見ていた。




〈 夏希、どうして和也まで? 〉




私のその疑問に答えが出ないまま、私と和也の体はものすごい勢いで落ちていった。




〈 このまま地面に叩きつけられたら、私たちは死んでしまう。

それなのに、私はどうすることもできない……。

嫌だよ……。

私は死にたくない…… 〉




ドーン!

グチャ……。




私は固い地面に叩きつけられた衝撃で、少しも動けず、息することすらできなかった。
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