死んでもずっと友達だよ
「私も浩太みたいに、夏希の夢を見るの。

でもね、夢の中の夏希は、私たちが知っている夏希とは違うの。

私たちの知っている夏希は、いつも笑っていて、悩みを抱えているようには見えなかったでしょ。

でもね、夢の中の夏希は違うの。

夢の中の夏希は、とっても後ろ向きで、コンプレックスの塊よ。

夢の中の夏希は私にこう言うの。

『もしも私が、香澄なら……』って」




「香澄、それってどういうことだよ?」




「夏希はつらくて苦しい境遇にいて、私のことをうらやんでいたの。

夢の中の夏希から、私は激しい嫉妬を感じたわ。

焼けるような憎しみ混じりの嫉妬を……」
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