方言溺愛おにーさん。




「なんか味微妙やな。」



「こらこら。

どんだけ生臭くてもここ、

一応高級料理店なんだから。」



「お客様聞こえております。」



「ん。

姉さんはいい香りしますね。

俺、癖になっちゃいそー…」



「……っ///!!!」



「ナンパすな。」



「妬くなって。」



「店員さん、コイツ

丸焼きにしちゃってくださーい。」




ほんまコイツなんか、

フェロモンだけはごっつあるからなぁ…

店員さんもみんなメロメロやし。

……ってか!

今の私らって恋人同士に見えるんや…

いや、ないか。

どーせ親子とか言われるんや……。



「何落ち込んでんの?

あ、下痢か?」


「ここ高級料理店やぞ黙れ」


「なみちゃんはさー、

あんま大阪では贅沢やってなかったの?」


「ん?まぁ人並みちゃう?

オトンは社長やってるけど

そんな家も普通ぐらいの大きさやし

でも、不自由はしてなかったな。」



「へえ。社長か…。」



「いや潰さんといてな!?」



「それはどーかな。」



「ほんまにしそうで怖い!!」



< 70 / 97 >

この作品をシェア

pagetop