ひまわりの約束ー君だけを、ずっと。[完]
――そして。
陸斗くんが久しぶり笑ってくれたのは、次の日の放課後のことだった。
今日も図書室にいる陸斗くんが帰るのを、あたしは勝手に待ち続けている。
「きゃーーー!ヤバい、ヤバーい。胸キュン~」
昇降口の階段に座っているあたしは、両手でケータイを持ちながら、足をバタバタとさせて、ひとりで興奮していた。
「……ひとりで何騒いでんだよ」
後ろから聞こえた陸斗くんの声に、心臓が大きく跳ね上がる。
立ち上がったあたしは振り返って、笑顔で彼を見つめた。
「いまね、ケータイ小説読んでたの~。ちょ~ドキドキしたぁ~」
「……あっそ」
言葉はいつも通り冷たいけど、今日は……少しだけ微笑んでくれた。
「じゃーな」
「あ、待ってよぉ」
今日もあたしは、彼の隣を歩くのに必死だ。
「毎日、毎日ついてくんなって……」
「いいじゃん、もぉ。バス停まですぐそこなんだからぁ」
毎日、ほんの少しだけでもいいから。
近づきたい。
たとえ、1分1秒でも多く。
一緒にいたい。