ひまわりの約束ー君だけを、ずっと。[完]



「そんで、彩葉はここで何してんの?」



ジュースを飲んでご機嫌になった夏樹は、笑顔で聞いてくる。



「待ってんのっ」



「誰を?あー待って、誰か当てるから……」



「当たるわけないじゃん」



あきれたように笑うあたしだったけど、夏樹はニヤニヤした顔であたしを見る。



「永瀬だろ?」



「えっ!?ど、どうしてっ?」



なんでわかったの?



夏樹はもしかして、人の心が読める能力があるとか?



「ねぇ、超能力者なの?」



「あははっ。そんなわけあるかいっ!バレバレだっての」



ウソ……。



バレバレだったんだ……あたしの気持ち。
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