ひまわりの約束ー君だけを、ずっと。[完]
「夏樹。部活中じゃないの?」
そうあたしが聞くと、夏樹はあたしの隣に座り込んだ。
「休憩」
「おつかれ……って、あーっ!」
夏樹は、あたしのそばに置いてあった飲みかけのペットボトルのジュースを勝手にゴクゴクと飲み出した。
「プハ~ッ」
「あーあ。何が“プハ~ッ”よ?あたしのジュースなのにぃ」
ペットボトルの半分くらいは残ってたのに。一気に飲み干してしまった夏樹。
「ぶつぶつ言うなよ。ケチだなぁ、彩葉は」
「コラッ」
なんだかんだで、憎めない夏樹。
夏樹は誰にでもこういう態度だから、仕方がないか。