ひまわりの約束ー君だけを、ずっと。[完]
「今日は何の本読んだの?」
陸斗くんは歩くのが早いから、隣を歩くにも、時々小走りしないと追いつかない。
「おまえ、毎日なんなんだよ?」
「え?途中まで一緒に帰ろうと思って」
そう言って満面の笑みを見せるあたしに、彼は急に立ち止まって、大きなため息をつく。
「……おまえさ」
「なぁに?なになに?」
陸斗くんが話してくれるのがうれしくて、あたしの目はいま、キラキラと輝いているに違いない。
「ほんっと、ヒマなんだな」
あたしはガクッと右肩を落とした。
「もぉっ」
学校から近くのバス停まで。
隣を歩く時間も、ほんのちょっと。
それでも。
短い距離、短い時間でも。
この帰り道を、一緒に歩けるだけで。
あたしは、うれしかった。