犬猫系彼氏との付き合い方


っ!

私、騙されたんだ。


「手伝いがないなら、私帰ります」


私が急いでドアへよろうとすると、それより先に佐野くんがドアの前に立った。

そして私の手首をつかむと、後ろの本棚へ押し付ける。


「やっ、痛いっ……」


恐怖のあまり涙が出てくるが、泣かないようにこらえる。


「いいねその顔、そそるよ」


目の笑っていない笑顔でそういうと、佐野くんは私のシャツのボタンを片手で簡単に外していく。


「やだ!やめて!離して!」


なんとか声を張り上げるも、恐怖で声が震えそんなに大きな声は出なかった。


「やっ」


ついに涙がこぼれ、止まらない。


先輩……助けて……っ
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