マシュマロな彼
●どっち?

・平凡






「うめっち~…遊びに来たよっ」




軽快にピョンピョンと跳ねながら、ベッドに着地。


ハニーブラウンの髪の毛が、一瞬宙を舞った。






「おいおい…、邪魔だって言ってんだろ」



梅田先生なんて、気にしてなんかいない。




「ううっ…、お腹痛いぃ」



大根役者より棒読みな台詞を吐きながら、雪はベッドに沈んだ。



「おい八枝、こいつ…どうにかしろよ」



「はぁ……、すいません先生」





そう言って謝るものの、私だって最近の雪を不審に思っている。





毎日毎日、昼休みになると前のように外で遊ばなくなって、保健室に来るようになった。



そこで話すのならともかく、雪は毎回ベッドで寝てしまうんだ。






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