マシュマロな彼





最初のうちは、寝不足か何かだと思った。



だけど、こう何日もだとさすがに気になってしまうっているのが本音。



梅田先生の、何か考え込むような表情が尻目に入った。



梅田先生に聞けば何かわかるかな…?




そうおもったけど、その道は最終手段にしておこう。



だって、この前から私と梅田先生はなんだかギクシャクしてるから。



この状況下で、雪の事なんて聞けるわけ無いよ。




ベッドでうつ伏せになったままの雪に近づくと、小さな寝息が聞こえてきた。



……また寝てる。





ベッドの横にある丸イスに腰掛けて、雪の前髪を触った。



真ん中で別れた前髪。


時間が経ったおかげで、目立たないくらいにまでよくなった傷が目に入った。



ゆっくりと触ると、雪の眉毛がピクリと動く。



まだちょっと痛いのかな?





< 221 / 281 >

この作品をシェア

pagetop