マシュマロな彼
最初のうちは、寝不足か何かだと思った。
だけど、こう何日もだとさすがに気になってしまうっているのが本音。
梅田先生の、何か考え込むような表情が尻目に入った。
梅田先生に聞けば何かわかるかな…?
そうおもったけど、その道は最終手段にしておこう。
だって、この前から私と梅田先生はなんだかギクシャクしてるから。
この状況下で、雪の事なんて聞けるわけ無いよ。
ベッドでうつ伏せになったままの雪に近づくと、小さな寝息が聞こえてきた。
……また寝てる。
ベッドの横にある丸イスに腰掛けて、雪の前髪を触った。
真ん中で別れた前髪。
時間が経ったおかげで、目立たないくらいにまでよくなった傷が目に入った。
ゆっくりと触ると、雪の眉毛がピクリと動く。
まだちょっと痛いのかな?