マシュマロな彼






そのままの意味……。



呆然とする私を尻目に、雪はおもむろに自分の体のマシュマロを


少しちぎった。



そして、何を思ったのか知らないけど、それをマシュマロで出来たふわふわの地面に埋める。




そうすると、何故か急にそこの部分から小さな緑色の芽が出てきて



ジャックとマメの木にも劣らぬ速さで、あっという間に身長と同じくらいになった。



枝の先には、白い綿みたいな物がついてある……。




「ゆき……、何これ?」



「これはねっ……」



天使みたいな雪が口を開いた瞬間、私の口も大きく開くこととなった。




なんと、綿だと思っていた白い物体がポップコーンみたいに弾けたんだ。



頭に当たったその物体をよく見ると………。



マシュマロ………。





「きゃっ……、何これ!」



そう言っている間にも、どんどん弾けるマシュマロ…。






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