マシュマロな彼
さっきより、いっそう大きな姫香の声に、会場の後片付けをしていたスタッフさんからの厳しい視線が突き刺さった。
どうやら、soulに付きまとうマナーのなってないファンに思われてるみたい…。
「はぁ…、とりあえず外で待ってて」
ステージの上から、かろうじて聞き取れるような声がしたと思ったら、もうどこかへ行ってしまっていた。
―――――アラシみたいな人
それが、彼…soulを見て感じたことだった。
「いやぁ…びっくり」
もう暗くなり始めた空の下、行きかう人の邪魔にならないように壁に身を寄せて、姫香が呟いた。
「ほんとだね」
大好きなグループのリーダーが雪のイトコだったなんて…。
こんな偶然、他にはない。
「ユッキーは、この事知ってたのかな」
「うーん」
前に1度、学校の中で会ったときには特に…っていうか、全く話していなかった気がする。
今日だって、ちゃんとINFINITEのライブに行く…って行ったのに、興味を示しているようでもなかった…。