マシュマロな彼
ほんと、世の中狭い…っていうのはあながち嘘じゃないんだ。
「桜、ケータイ光ってるよ?」
「あっほんとだ」
いつも肌に離さず持っているケータイがいつの間にか、光っていた。
いつもは、雪からのメールを楽しみにしているから、気付かないことなんてあんまりないんだけど…。
それだけ、混乱してたってことなのかも。
ケータイを開いてみると、『着信3件』『メール受信5件』の文字。
いずれも雪からのものだった。
ケータイの画面を覗きこんだ姫香に「愛されてる~」なんて茶化されながらもメールを読む。
『ライブ間に合った~??』
『今、ホテル出たよ』
『さくら、会いたいかも…』
『家に着いたら電話してねっ、絶対だよ!!』
いつもと同じ、可愛いメールだったけど…なんだか様子が違うような気がしてならない。
もしかしたら、雪はやっぱりsoulの事を知ってるのかも……。


