青い春の真ん中で
芽衣が小走りで健斗くんのところへ向かっていく姿がかわいい。

「芽衣、かわいい!やっぱりこの水着でよかったね」


一緒に選んだんだ。

健斗くんと並ぶと本当に二人はお似合いで、かわいいカップルなのだ。



沙由奈と私は一緒に歩いて晴翔と湘真くんに近づいた。


「...俺やばいかも」


晴翔が口を押えて私の顔を見ない。


「え?だめ?」


ショックを受ける私に、


「逆だよ、歩成ちゃん」


と、湘真くんが笑って言った。



「沙由奈ちゃん、似合ってるね。かわいい」


湘真くんが沙由奈を見てにっこり笑った。

沙由奈はまた顔が赤くなって、


「ありがと...」

と不器用に答えた。

これじゃ気持ちバレバレだと思うけど...
湘真くんもなかなか読めない人だな。


海へと歩く途中、


「歩成、ほんとに俺の想像超えてくるよね?」


晴翔がつぶやいた。


「え?」

聞き返す私に、

「それ、反則。かわいすぎて他の奴に見せたくねぇ」

腰に手を回し抱き寄せられた。
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