赤いりんごの青い果実


そのままじっと見つめられたかと思うと、


がばっと前髪をかきあげられた



『!?』


「…うわ、割と可愛い顔してんじゃん
なにそれ勝てないわ」


『え…えっ』


「あーなんかムカつく
そりゃ龍雅も気になっちゃうよなぁ」


一体なんの話を…



「ていうかさぁ、なんであんた
そんなにどもった喋り方なわけ?」


『う、ううん。元々…かな?』

「生まれつきってこと?」

『そ、そうではない…らし、いけど
よよよく…わか、分かんないや』

「なによそれ。治るの?」

『ん、んと。き緊張しない相手となら
ふつ…普通に喋れる、よ?』

「へー、誰となら普通に喋れるの?」

『い、今のところ…ペットのタロだけ』

「あっはは!なによそれ!」



え、えー…笑うところかなー…


< 159 / 200 >

この作品をシェア

pagetop