赤いりんごの青い果実
そのままじっと見つめられたかと思うと、
がばっと前髪をかきあげられた
『!?』
「…うわ、割と可愛い顔してんじゃん
なにそれ勝てないわ」
『え…えっ』
「あーなんかムカつく
そりゃ龍雅も気になっちゃうよなぁ」
一体なんの話を…
「ていうかさぁ、なんであんた
そんなにどもった喋り方なわけ?」
『う、ううん。元々…かな?』
「生まれつきってこと?」
『そ、そうではない…らし、いけど
よよよく…わか、分かんないや』
「なによそれ。治るの?」
『ん、んと。き緊張しない相手となら
ふつ…普通に喋れる、よ?』
「へー、誰となら普通に喋れるの?」
『い、今のところ…ペットのタロだけ』
「あっはは!なによそれ!」
え、えー…笑うところかなー…