赤いりんごの青い果実



「うわあああ助かったあああ
涼宮って頭よかったよな!?
お礼はするから!頼む!」


朽木君が私を見つけた途端
早口でまくしたててくる



『お、おは、おはよ…えと、
どうし、たの?』


「あ、おはよー涼宮
礼儀正しいなーあっはっは
…いやまじで助けて!お願い!」


ずい、と前に乗り出してきて
顔の近くまでやってくる

その顔は泣きそうで
何が彼をここまでにしたんだろうか…



最初から赤かった顔が、
より一層赤みを増す


『な、なに、が?おち、落ち着いて
さ最初から、は、話して?』




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