赤いりんごの青い果実




悶々としながら授業を受け、


色々考えているうちに
あっという間に放課後となり




「津ケ谷ー龍雅の分のプリント
担任から渡された?」

「あるけど」

「あんたバイトあるんでしょ?
私が届けてあげる!」

「いやいい」

「なんでよ。ちょうだい」

「家の場所知らないでしょ」

「教えて」





…仁摩さん、押してるなぁ


津ケ谷君って、昨日朽木君が
話していた幼馴染の人だよね


うん、頑張って阻止しといて

仁摩さんは朽木君が好きすぎて
彼女になっているという妄想も
してしまう程の人だもの…


病人に相手させるのは
少々気が引けるよね



< 99 / 200 >

この作品をシェア

pagetop