初恋
「え?」
初めて言葉にした
告白なんてしたことないし
されたことさえない
所詮は女も俺も道具としてしか見てなかったから
「恥ずっ///」
「ほ、んと?」
「え?」
高瀬は何故か悲しい顔をしていた
俺の告白、そんな嫌だった?
「好きって……………ほんと?」
「うん…………」
「同じ?」
「え?」
「中野くんの好きは、ちゃんと私と同じ?」
「え?」
好き?高瀬は俺の事を好きなのか?
動揺を隠せない
それは、同情じゃないのか?
「高瀬…………俺は…………」
「私は中野くんに、」
高瀬はぎゅっと目を瞑って
ゆっくりと、見つめてきた
その瞳は
「抱かれたいんだよ……………」
女だった