振り返って、キス
高校









「おはよー!」



「あ、雫!おはよう」



私に声をかけてきたのは親友の紗稀ちゃん



ポニーテールに少し天パがかかっている



今日はその親友の紗稀ちゃんと



頑張って入学した桜ヶ丘高校の入学式。



なんて綺麗すぎる名前なんだろ…




私は自分の胸までの茶色みがかかった二つの髪をさらりと撫でる




「あー緊張するなぁ」




青空に紗稀ちゃんの細くて白い腕がいっぱいに伸びる




まだ朝方の淡い空を見上げて私は、そうだねと呟く。




新しい生活が始まる瞬間でした。



< 1 / 67 >

この作品をシェア

pagetop