振り返って、キス




あ、そういえば紗稀ちゃんの名前は




伊藤紗稀(イトウ サキ)




私なんか星野雫。



何だか悲しい名前じゃないかな…?




紗稀ちゃんとはちょっと席が離れてるけど、





「あーえーっと……星野?だっけ?…聞いてる?」




「あっ、え?」




声がした方を向くと整った顔にくしゃっとした苦笑いを浮かべた男子の顔





「あ、ごめんね、そうだよ!」





「シャーペン、落としたから」




授業中なのだが、シャーペンを落としたのを拾ってくれたようだ




「ありがとう」









「星野雫ちゃん?だよね?」




「え?」




目の前には数人の女の子。




「そ、そうだよ」




「友達になろ!」





なんて、どこぞの漫画だ、って思いながら




うんって頷いた。





それなり友達は増えてきたのだ
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