振り返って、キス
やばいやばいやばいやばいやばいっ…
嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ…
うつむいたままスタスタと歩く
あの光景が頭に浮かぶ
Γ…もうっ!」
少し見晴らしのいい神社の前を通ったとき
パァーーン…
きれいな楽器の音がきこえてきた
Γ…トランペット?」
近づいてみると、その男子と目が合う
Γ星野?」
一瞬誰かわからなかった。
今吹奏楽部の佐々木奏太(ササキソウタ)。
中学は一緒で、最後の1年間、同じクラスだった
Γ…綺麗な音だね」
Γそうかな?ありがとう」
オレンジ色の夕日で、トランペットが光っている
私も、神社の前の崖のような所にいる奏太の隣に座った
Γお前、フルートもうしてねぇの?」
Γ…うん」
私も中学時代、吹奏楽部で、フルートをしていた
Γ…持ってる」
Γん?」
Γ実は、持ってる」
そう言ったのは、私の方
私はカバンの下の方にあるフルートのケースを取り出した