振り返って、キス
Γあ、俺そろそろ帰るわ」
Γあ、そっか」
奏太がカバンをもって立ち上がった
私は…まだ、吹きたい
Γじゃあな」
Γばいばい」
手を振る奏太に手を振り返す
Γ…」
さっきまで、寂しくはなかったのに。
一人になると、一条くんの事を思い出してしまう
Γあーっもうっ!!!!」
女の子と笑い合う一条くんの顔が浮かんで
視界がぼやけてくる
それが涙だと気づいたのは、すぐだった
フルートを吹いても、綺麗で高い音が余計悲しみを表す
Γっ…」
そのまま下町の方に向かって泣きながら叫んだ
Γっ…好きだーーーー!!!」
あぁ、私、一条くんのこと
好きなんだ