漆黒の闇に、偽りの華を②【完結】
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「恭。それどうしたの?
何か新しい傷増えてるけど…」
恭の頬に出来た平手の痕を、マジマジと見ながら春馬が首を傾げる。
「ほっといて…」
そう言って、ホワイトボードの前で不貞腐れたように腕組みをする恭をあたしは冷めた横目で見ていた。
まったくもう!
相変わらずデリカシーのない奴なんだから!
こっちは、未だに昨夜の出来事が夢でも見てたんじゃないかってくらい実感が湧かないのに。
こいつはと言うと、も、もう一回って…。
それもそうだし、やっぱりあたしばっかり余裕がないっていうのも、何か腹立つわ!
そんなあたしの視線に気付いた恭が、ご機嫌を伺うような笑顔でニコッと微笑んできたけど、
あたしは、首が一回転するんじゃないかってくらい思い切り、フン!とそっぽを向いてやった。
「ぷ。恭、お前何やったんだよ」
太一が面白そうにニヤニヤしている。
いや、太一だけじゃない。
百合さんも生温ーい目であたし達を見てくる。
直に至っては、何か恭に殺気立ってるし…。