カタブツ上司に迫られまして。
「お前のはにこやかにって言うよりも、当たり障りなく愛想笑いしてるだけだろうが」

「……え」

えーと。

それはバレているんだ。

冷たい視線の課長から庭先に顔を向ける。

「課長って……」

「課長じゃなくて、祐」

「たーちゃんって」

「あー……もう、それで良いか」

ガリガリと頭をかく課長をちらって見て、それから溜め息をついた。

「たーちゃんって短気」

「おう。任せとけ」

いや。任せないからね?










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