あのね、先生。-番外編-
騒ぐシロをよそに先に泊まるところに直行する中村さん。
そう遠くなくて、泊まるところからも海が見えてまた騒ぐシロ。
「いいじゃんここ!」
「凄いねシロ、あの値段でここ?」
「あー、知り合いに旅行会社の社員いてさ、紹介してもらったんだ」
見るからに綺麗なそこで、シロはフロントで受付を済ませて鍵を貰ってきた。
手には4つの鍵。
人数は7人。
「俺と梨花同じ部屋な。蓮くんも咲良と同じ部屋でいいよな?」
「うん、いいよね?」
蓮くんの言葉に頷く。
ただ、鍵はあと2つ。部屋もあと2部屋。
「まじで。俺先生と一緒かよ」
加地くんが何とも言えない顔で中村さんを指差した。
「加地、思ってても嫌そうな顔すんな。」
「はーい。」