あのね、先生。-番外編-
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水着に着替えてみんなで海に向かって、気がつけばお昼なんてとっくに過ぎてた。
「あぁー…ちゃんと塗ったのに」
「うわ、茉央大丈夫?」
真っ赤になった肌を、痛そー、なんて言って心配してくれる梨花。
「うん、ちょっとヒリヒリするけど」
お腹空いたからって海から上がると、日焼け止めをきちんと塗ったはずなのに肩や腕がヒリヒリして。
案の定真っ赤になった肌を見て、お昼を食べる間だけでも上着を着ておこうと蓮くんにパーカーを借りた。
「ちゃんと塗ったのにね」
「やっぱりこまめに塗り直さないとダメみたい。ごめんね、パーカー」
「いいよ、俺着ないから」
蓮くんも焼けてるのに、やっぱりこんなに赤くなってるのはあたしだけだ。
「あ、蓮くんお昼買いに行こうよ」
「そうだね」