俺様紳士の恋愛レッスン
正面に遠山さん、斜め左には優愛さんが着席し、ダイニングテーブルを3人で囲む。

最初に口をつけたお味噌汁は、とても温かくて安心して、ぶり返した緊張を優しく解きほぐしてくれる。



「優愛さんの作るご飯、ほんとーに美味しいです!」

「ふふ。お口に合ってよかったです」

「遠山さん、こんなに素敵な奥さんはなかなかいませんよ!」

「そうだね。俺は本当に幸せ者だよ」

「ちょっ、春樹さん……!」



照れる優愛さんに対して、少し意地悪な笑みを見せる遠山さん。

他人のノロケなど毒でしかないと思っていたけれど、この二人に限ってはとても微笑ましくて、もっと見ていたいとさえ思う。



「あーあ。私もたまにはご飯くらい作ってあげればよかったなぁ」



そう、無意識に言ってしまってからはたと気付く。

そういえば、二人には彼氏がいること……いや、いたことを話していなかった。

< 330 / 467 >

この作品をシェア

pagetop