俺様紳士の恋愛レッスン
「篠宮が商品開発部にきてから、もうすぐ半年か」
「そうですね。本当にあっという間でした」
「最初は篠宮のバカさ具合にどうなることかと思ったが、ようやく様になってきたな」
「はは。褒め言葉として受け取っておきます……」
とあるコンサルタントの采配によって、私は人事部から商品開発部に異動となった。
代わりに人事部には萌が着任し、萌がいた総務部は実験的に廃止とされ、経理部にはそのまま茅野さんが残り、かつての上司だった山内室長は、社長補佐の仕事も兼任することとなった。
「最初はなぜ篠宮がうちに、と思ったが。あの若いコンサルタント君のやりたいことがようやく分かった気がするよ」
話題を振られてドキリとし、返答に困った私は「そうですねー」と適当な相槌を打ち、正面を向いた。
――そして、息を呑む。
「そうですね。本当にあっという間でした」
「最初は篠宮のバカさ具合にどうなることかと思ったが、ようやく様になってきたな」
「はは。褒め言葉として受け取っておきます……」
とあるコンサルタントの采配によって、私は人事部から商品開発部に異動となった。
代わりに人事部には萌が着任し、萌がいた総務部は実験的に廃止とされ、経理部にはそのまま茅野さんが残り、かつての上司だった山内室長は、社長補佐の仕事も兼任することとなった。
「最初はなぜ篠宮がうちに、と思ったが。あの若いコンサルタント君のやりたいことがようやく分かった気がするよ」
話題を振られてドキリとし、返答に困った私は「そうですねー」と適当な相槌を打ち、正面を向いた。
――そして、息を呑む。