キミが笑う、その日まで
「女?
扱い酷いなホク」
だよね!
今だけはチャラ男に共感するよ!
「でも彼女じゃないんだな。
最初見た時、ホクの彼女かと思ったよ!」
彼女って!
聞き捨てならないぞ、チャラ男!
「俺の彼女?
冗談止めるスよキク。
こんなワッパ、俺が相手にするかよ」
ワッパ?
…刑事ドラマをよく見るあたしは、脳内に手錠が浮かんでしまった。
「あたしが手錠だって言いたいの?」
思わず突っ込むと、如月くんとチャラ男は揃って
「「はあ?」」
と間抜けな声を出した。
「はあ?って…。
言いたいのはこっちなんですけど?」
「なにゆえ、そんなの浮かんだんスか?」
「な、なにゆえ……?」
あたし、如月くんと同い年のはず。
何故こんなにも言葉通じない!?