キミが笑う、その日まで

キミとの放課後








昼休み、笑いながらお昼ご飯を食べた。

昨日はきーくんや如月と一緒で楽しかったけど、真帆がいる方が楽しいと思えた。

真帆は話題選びが上手いみたいで、話が尽きることがなかった。





「そうだ3人とも。
今日の放課後、どこか遊びに行かない?」




お昼を食べ終わって午後の授業が始まるまでの間、中庭で話していると。

真帆がそう切り出した。




「どこかって…どこ?」


「美空って、前はここに住んでいたんでしょ?」


「そうだけど?」


「でもそれはあくまで10年前。
10年前と今じゃ、変わった場所とかあるんじゃないかな?

だから今日の放課後、案内してあげるってどう?」


「あたしの?」


「そう!
ずっとこの地に住んでいる私たちが案内するの。
きっと懐かしい発見もあるんじゃないかな?

美空、キクくん、如月くん。どうかな?」





確かに10年前と今じゃ、変わっている場所があるかも。

それにあたしを含めた4人でいるのも楽しいし。




「オレは賛成!
10年前と違う新しいこの街を、美空に案内してやりたい!」


「オッケー!
如月は?放課後予定ある?」


「ないスけど?」


「じゃあ行こうよ!
肝心の美空はどうかな?」


「あたしも放課後大丈夫だよ」


「じゃあ、決定!!」





かくして放課後、4人であたしの案内をしてくれることになりました。








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