笑顔の裏側に
そうしてそれぞれ好きなものを手に取り、食べ始める。

あまり食欲はなかったが、私はブドウゼリーを選んだ。

せっかく買ってきてもらったものだと思い、無理やり口に運ぶ。

私はずっと愛お姉ちゃんと先生の話を聞いていた。

聞いてるだけで楽しくて本当に仲がいいことが伝わってくる。

それにちゃんと私が輪から外れないように配慮してくれていた。

だけど同時に罪悪感に苛まれる。

私は2人に話してないことがある。

2人はそれをもう薄々感じ取っている。

でも私はそれでもなお隠し続けてる。

なのに2人はこんな私に優しくしてくれて…。

暖かく迎え入れてくれた。

やっぱり話すべきなんだろうか?

でも今の私にそのことを話す勇気は備わっていない。

お母さんからも口止めされていたのに、先生にバレただけであの様だ。

次は何されるか分からない。

ひょっとしたら捨てられるかもしれない。

そんなの絶対嫌だ。

できることなら黙っていたい。

でもそれは単なる私のわがままだ。

本当にそれでいいのだろうか?

何も聞かない2人にこのまま甘え続けて。

何も話さず、そばにいて。

いつかは私に嫌気が差してしまうじゃ…。
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