笑顔の裏側に
片付けが終わると先生もすぐにリビングに戻ってきた。

「コンビニでいいか?」

「はい。」

そのまま2人で部屋を出た。

コンビニに向かう途中、先生はずっと黙ったままだった。

さっきのことが気まずいのかなと思いつつも、何かを考えているようにも見える。

私はなるべく自然と、今まで通り接することにし、思い切って言葉を発した。

「先生はいつも外食なんですか?」

「え?」

「さっき勝手に冷蔵庫を開けてみたら、飲み物くらいしか入ってなくて。食事はどうしてるのかなと。すみません勝手に…。」

「ああ…。そうだな。自炊はほとんどしない。」

やっぱり…。

まあ、あの冷蔵庫の中身を見れば、当然だよね…。

「体に悪いですよ。しっかりバランス良く食べないと。」

「あ、うん。でもお前ももっと食べたほうがいい。痩せすぎだぞ。」

なんか心配してたはずが、私まで心配されてる?

これでも食べてるんだけどね。

「そうですかね…。」

そんな会話をしていれば、すぐにコンビニに着いた。
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