笑顔の裏側に

捧げる愛

バレンタインが終わると、すぐに試験が始まり、春休みに入った。

それによって大学には行かなくなったため、悠と会うこともなくなった。

こんなに悠と顔を合わせないことは今までなかったなとふと考える。

これまでも長期休みで会わない日はあったけど、家が向かいだったから、ばったり会うことも多かった。

私がこの部屋に引っ越して悠が実家に帰っている時でも、電話では話していた。

会いたい。声が聞きたい。

携帯で何度も悠の連絡先を開いたけど、タップをすることはできなかった。

悠は今頃何をしているんだろう。

そんなことを考える時間が増えた。

ぼんやりと過ごして、1日が終わることも何回かあった。

暇を持て余して、読書に耽ったりもしたけど、何となく集中できない。

そんな風にせっかくの春休みを半分以上無駄にした頃、ついに悠と話す日がやってきた。

何度もシミレーションを重ねたから、きちんと話せると思う。
< 503 / 518 >

この作品をシェア

pagetop