笑顔の裏側に

優しい温もり

優美side

あまりのだるさに目が覚めた。

起き上がって時計を見ると、午前3:15。

だいたい3時間ちょっと寝たのか。

隣を見ると先生は気持ち良さそうに寝ていた。

少し汗をかいていて気持ちが悪い。

熱を測ってシャワーを浴びようと思い、リビングに向かおうと静かに部屋を出た。

階段をゆっくり下って行く。

途中で視界が歪んだ。

めまいだとすぐに気づいて片手で階段の手すりをつかみ、膝に顔をうずめる。

でも次第に気分が悪くなり、ゆっくりと頭を起こして、再び階段を下る。

その間も視界はグルグルと回っていて、当てにならないため、手すりと感覚だけで降りて行く。

階段を降りた頃には、気持ち悪さが増し、できる限り急いで洗面所に向かう。

そして洗面台の流しに顔をうずめて吐けるだけ吐いた。

夜に無理やり流し込んだゼリーをすべて吐き出し終わって口をゆすぐが、まだ気持ち悪さが残っていて、胃液まで吐き出す。

めまいだってまだ治まっていない。

洗面台にへりに手をついて体重をかけて目を瞑るが、一向によくならない。
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