カテキョ。

3月中旬。

あたしの家に家庭教師の先生が初めて来る日になった。
その日もあたしは普段通りに起きて、昼間は友達と買い物に行った。

「知佳、今からカラオケ行かない?」
友達が誘ってくれた。

いつもならカラオケに行っていたのだが、
「ごめん。今日は家庭教師が来るからやめておく。」

そう言って夕方には家に帰った。


当日になってもあまりやる気もなく大きなため息をついていた。

やる気もなくて恰好も上下ジャージの部屋着だった。

家庭教師が来ることになり一番張り切っていたのはあたしよりも母だった。

やる気満々の母は、いつもより早めに夕御飯を作った。
あたしもそんな夕御飯を早めに食べてテレビを見ながらゆっくりしていた。
 
< 9 / 339 >

この作品をシェア

pagetop