チャラ男くんの忠実なる犬
「一緒さー楽しもうぜ!」

「嫌!離して!」


トイレに連れ込んで
好き勝手させるかっての。

見るからに、不良の分類の男たち。


「あのさー。
俺の犬返してくんない?」

「あ?お前誰?」


戦闘モードってわけね。


「今すぐ離せって言ってんの。」


男の腕をぐっと掴んだ。


「おいおい。
ガキが俺等に喧嘩売ってるんだけどー」


ガハハとわらう金髪のやつ。


プツっと何かがキレた。


「ふざけてんじゃねえっ…」


バコっと男に一発いれた。

「テメエッッ!」


あーあ…
喧嘩したくなかったんだけどなー。


仕方ねえよな。


許せ華。


「ぐはっ…。おい…コイツヤベエよ。」


「お兄さん、喧嘩の仕方教えてやろうか?」


中学ん頃、セツナと派手にやってたから。


男たちは地面に転がった。


「欄っ!やりすぎだよ!」

泣きそうになりながら
華は俺に駆け寄ってきた。


「大丈夫だ。
コイツら喧嘩慣れしてるだろうから。」





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