偽りの翼Ⅰ
「うんっ」
だって、言えないよ。
脳腫瘍…なんて。
無理だよ
心配なんてかけたくない。
同情なんて欲しくない。
千尋くんは、
ニコッと微笑むとみんなのところに行った
〜♪
着信音が鳴り響く
みんなの声が少し小さくなった。
「あ、ごめんちょっと電話」
そういったのは私。
雅からの着信だ。
「はい、もしもし?」
倉庫の外に出ると静かだった。
『花恋っ!!よかった、退院して!!』
「………うん。雅、ありがとう」
『よかった。ずっとね、心配してたんだよ!?』