坂道では自転車を降りて
なんか、変ですよね。
「お前、今だから笑えるけど、昨日は本当にもうダメかとおもったぞ。別れたって、振られたのか?」
「俺が、振った。。ことになるのかな。わからん。」
「そこがわからん。彼女はなんとかやってたのに、なんで振ったお前がぼろぼろ?」
「。。。。多分、、自己嫌悪。」
「そんなにひどい振りかたしたの?」
ひどいも何も。。。

「お前だってメロメロだったじゃん。お前から振ったってどうして?」
「。。。。。。最低だった。振り方も、理由も、何もかも。。」
「んで、今日 復活できたのはなんで?大野さん、どんな魔法使ったの?」
「皆に迷惑かけるなって怒られて、、、俺が、わがまま言った。やっぱり公演が終わるまで、彼女でいてくれって。」
「振ったの、お前の方だったよな?」
「ひどいだろ?俺。」
「ひどい。ひどすぎる。自己中もいいとこ。彼女もよく承知したな。」
「それって、部のためなんじゃないですか?」
「お前らに責められたって言ってたから。そうなんじゃない。」
「そういえば、昨日、私がなんとかします。って言った時、すっげー怖い顔してたな。」
「あれは見てて可哀想だった。ちょっと泣いてたんじゃないか?」
「ですね。でもどちらかというと、怒ってましたよ。かなり。」
「俺達もこいつと共犯ってことになるのかな?」
「。。。。。。」
彼女がみんなの前で泣いたのか。本当に俺は何をやってるんだろう。

「で、公演、終わったけど、どうするの?やっぱり別れるの?」
「本当は、別れたくないけど、もう無理かも。」
「でも大野先輩だって、神井先輩一筋っていうか、ぞっこんなんですよ?先輩分かってないんですか?」
「何なに?お前、何 知ってるの?」
やつらは、俺を無視して盛り上がりはじめた。
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