幸せの行方

テーマパークで、
閉園まで遊んで、ホテルに戻った。

食事を済ませたあたりから、
緊張感が凄い。

「千佳、先にお風呂に入ってくるよ。」
と、言われて
「・・・は‥‥い。」
と、やっと、返事した。

少しすると、先輩から
「千佳、あがったから入ってきな。」
と、言われ
「はい。」
と、言って、お風呂へ

どうしょうと焦ったり、
考えたりしてると
時間が、かなりたったみたいで

「千佳、大丈夫?」と

「はい、大丈夫です。
     すみません。」
と、返事をすると

先輩は、笑いながら
「いや、謝らなくてもいいけどね。
逆上せてるのでは?と心配しただけ。」

千佳が、慌ててあがると

先輩に
「千佳、緊張しすぎ。」
と、また、笑われた。

なれてないんだから、笑わなくても
と、ぶつぶつ。

「ごめん、ごめん。
千佳、からかった訳じゃないし
俺だって、馴れてるわけじゃないよ。
ほら‥‥‥‥」
と、先輩の胸に手を当てられると

先輩の心臓の音も
凄かったので
千佳は、少しだけほっとした。

それから、少しの間、
二人で、窓から夜景をみていたら

先輩から
「千佳、そろそろ
気持ち聞いても、いいかな?」
と、訊ねられた。
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