幸せの行方
闇からの・・・

千佳は、ヒロ君に送られて
家に帰った。

私の尋常じゃない姿に
お兄さん達は、びっくりしていたが
ヒロ君が、理由を話してくれて

私は、部屋に戻ったが・・
体のふるえが止まらず
自分の身体を抱き締めて
うずくまっていた。

朝まで寝ることが出来ず。
休みの間も部屋から出れずに
食事もとれなくて

お兄さん達に・・・
また・・・心配をかけてしまった・・

週明けの月曜日
なんとか、出社すると

会社の入口が、ガヤガヤしていた。
英語で、誰かわめいていた。
見ると‥‥‥‥硯さんの奥さんだ。

私をみて
「泥棒ねこ、私からダーリンをとらないで!」
とか、言ってる。

英語が、わかる人は、あまりいないようだが
ヒロ君が、急いできて
奥さんに英語で話しかけた。

奥さんは、
まだなにか言いたそうだったが
帰っていった。


私は、その様子を
呆然としたまま見ていた。

どうやら、あの夜の事を
誤解しているみたいだ。

あの日、中々帰らない、硯さんを
心配して、探していたんだ。

ヒロ君が、
「千佳、お前今日は帰れ。
顔色もひどい状態。」
と、言った。

このままでは、帰れないから
総務の部長にお詫びだけして
早退することにした。

部長からは、
「今後は、このようなことは
二度と無いように。」
と、言われた。

休憩室にはいると
久世さんがいて‥‥
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