幸せの行方

お姉さん達は、
何日も眠れていないのを
知っていたから
晩御飯も出来たら、一応、声は、かけたが
眠っている様子に、
少し、ホッとしたようだった。

だが、翌日の朝になっても
起きて来ない私を
さくらさんが、起こしにきて
「千佳ちゃん、千佳ちゃん朝よ。」
と、揺すっても、起きない私に

さくらさんは、お姉さんを呼んで

二人は、散乱している
薬のパックと睡眠導入剤の箱を見つけて

パニックになり、お兄さんを呼び
お兄さんが救急車を呼んだ。

お兄さんは、兄に連絡を直ぐにした

信也は、病院に飛んできて、
「千佳に、何があったのですか?」
と、訊ねた。

お兄さんは、知り得ることは、
全てを話した。

信也は、お兄さん達の仕事を考えて
「俺が、ついています。
ご迷惑、御掛けしてすみません。」
と、頭を下げて詫びた。

検査結果を連絡する約束で
三人には、帰ってもらった。

千佳、どうしたんだ?
何があった?
なぜ、俺に知らせなかった?


先生が、きて
胃の洗浄は、終わりました。

「寝てないのか、眠れてないのか
わかりませんが。
食事もとれていなかったようですから、
栄養の点滴をします。
意識の回復は、本人次第です。」
と、言われた。

俺は、やっとの思いで
親父に連絡した。


千佳の会社にも連絡した。



夕方に
千佳の会社の人達が、来てくれた。
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