幸せの行方
考えて・・・

✡✡千佳サイド


一晩じっくり考えて、
私は父に
「お父さん、私をお父さんと
一緒に暮らしたい。
本当はね、小さいときから、
貧しくてもいいから、
ずっとお父さんといたかったの。」
と、言うと

父は、
「ありがとう、千佳。
早速、渡米の準備をするよ。
お前の方は、信也に任せるからな。
会社には、宇都さんと話すから
心配ない。
友達や下宿の人達との、お別れは
辛いだろうけど。
向こうで、千佳の夢だった、
インテリアデザイナーの道を選んでも
いいし、
今のような、事務でもかまわない。
千佳が、やりたいことをしたらいい。」
と、言ってくれた。

千佳は、食欲も回復して、
退院が決まった。

父は、その日の夕方
出掛けていき、
兄が私のそばにいた。


親父は、あいつの親に
会いに行ったのだろう。
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