絶対主従関係。-俺様なアイツ-
「い、衣装…?」
信じたくない胸のざわめきをごまかすように聞き返す。
あんまり自分のことを話さないミカドが、嫌がりもせず口にしたのが、すこし珍しかった。
ただ、それだけのはず…。
「お前たちの貧乏クラスとは違って、うちは円舞会だからな」
ミカドの言う『貧乏クラス』という皮肉たっぷりの表現だけれど、あたしはとうに聞き慣れていたから完全スルー。
そして委員会でのことを思い出していた。
そういえば、委員会で誰かが言っていたっけ。
上級クラス──ミカドたちのような超お金持ちクラスではダンスパーティを催すとか。
まさか、こんなに本格的なものだったなんて。
そしてミカドから文化祭の言葉を聴いて、はっと思い出す。
「あ、そうそう!そのことなんだけど…!」
ぱっと振り返ると、ギンとしてにらみを利かせるアイツ。
「お前、誰に向かって口利いてんだ?」
……そう、ミカドは悔しくも『ご主人様』なわけで。
「す、すみません。…えっと、そのことなんですけど」
ミカドなんかにこんなに丁寧に話さなくてはならないのは、とても悔しい。
しかしそんなこと言ってる場合ではない。
「あたし、文化祭の実行委員なんで」
これを言うためにこの部屋へきたのだから。
きっとさすがのミカドだって、わかってくれるはずだ。
同じ文化祭を盛り上げる、一生徒として。
「……だから?」
───わかって、くれない?
信じたくない胸のざわめきをごまかすように聞き返す。
あんまり自分のことを話さないミカドが、嫌がりもせず口にしたのが、すこし珍しかった。
ただ、それだけのはず…。
「お前たちの貧乏クラスとは違って、うちは円舞会だからな」
ミカドの言う『貧乏クラス』という皮肉たっぷりの表現だけれど、あたしはとうに聞き慣れていたから完全スルー。
そして委員会でのことを思い出していた。
そういえば、委員会で誰かが言っていたっけ。
上級クラス──ミカドたちのような超お金持ちクラスではダンスパーティを催すとか。
まさか、こんなに本格的なものだったなんて。
そしてミカドから文化祭の言葉を聴いて、はっと思い出す。
「あ、そうそう!そのことなんだけど…!」
ぱっと振り返ると、ギンとしてにらみを利かせるアイツ。
「お前、誰に向かって口利いてんだ?」
……そう、ミカドは悔しくも『ご主人様』なわけで。
「す、すみません。…えっと、そのことなんですけど」
ミカドなんかにこんなに丁寧に話さなくてはならないのは、とても悔しい。
しかしそんなこと言ってる場合ではない。
「あたし、文化祭の実行委員なんで」
これを言うためにこの部屋へきたのだから。
きっとさすがのミカドだって、わかってくれるはずだ。
同じ文化祭を盛り上げる、一生徒として。
「……だから?」
───わかって、くれない?