可愛い俺の仔猫ちゃん
「お前そうやってじわじわからかってくるのやめろよ」

「だって寝てるのに妹と幼馴染がそういうことしてるの聞こえるの嫌じゃん」

「あー!もう!双子なのになんでこうも色々違うんだよ!」

「俺が23分の差で兄だからね?」

「関係ないから。似てるのは見た目だけだなほんと」

そんな会話をしているといつの間にか月陽は眠っていた。

「寝ちゃったか…」

寝てるともっと幼く見える。すやすやと寝息を立てるその姿は翔輝にとって他の男には見られたくないもの。空月は少し違うかもしれないけど。

「とりあえずお風呂でも入って来なよ。俺はこいつを部屋に運んでくるから」

「ありがとな」

そうして大騒動の1日は終わった。

純粋なことはいいことばかりだけじゃない。

次の日、月陽を襲った連中は捕まったらしい。
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