可愛い俺の仔猫ちゃん

2人の関係

大騒動から1ヶ月、あれから何も起こらず平和な日々が続いていた。月陽も1人で外出することもなかった。

「あ!雪だ!!」

そんなある日の授業中、明るい声が教室に響いた。

「こら、授業中だぞ!」

「ひっ、ごめんなさい…」

雪が降っているのを見て、思わず声を上げてしまった月陽は先生に怒られる。

その日の帰り、雪が積もり始めていた。

「ふふ、雪だ〜〜」

月陽の足取りはとても軽い。

「寒いぃ……月陽、早く帰ろう。俺明日の準備もしなきゃ」

今日はバイトは休み。それに加えて空月は明日から3日間家を空けることになっている。学校で面倒な委員会を押し付けられ、泊まり込みで研修会に行かなければならないのだ。

「帰ったら庭で遊んでいい?雪だるま作る!」

「庭だけならいいよ。だから早く帰ろう」

空月は寒くて堪らないのだ。

「ただいま!雪だるまー!」

月陽は帰ってそうそう荷物を置いて外に出た。

「絶対庭だけだよ!俺風呂行くから勝手に変なことするなよ!」
< 15 / 82 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop