GOLD BOY〜不良彼氏〜



たこ焼きを買い終わり食事をするための空き教室に入ると、そこには慎悟くんと葵の悪友たちがいた。



慎悟くんと悪友たちは私と葵に気付くと、近くの机に来いと手招きをしてきた。



すると葵に手を掴まれ引っ張られると、慎悟くんの隣の机に行きそこに無理矢理座らされた。




「お前写メ消せよ」


「さっき消したよ」


「ならいいけど」




いきなり訳分かんない話をしだす葵と慎悟くんに取り残された私は


1人で黙々とさっき買ったばかりのたこ焼きを食べていた。



おいしー!

何これ?ほんとにあの男子が作ったの?

え?おいしすぎじゃない?

店出せんじゃないの?



本当に美味しいから、つい顔がニヤケてしまった。




「つうか、美鈴ちゃんって本当に美味しそうに食べるよね」




そしたら慎悟くんにそう言われ、にっこり爽やかに笑われた。



けど葵は何が気に入らないのか、小さく『ちっ』と舌打ちをして慎悟くんをガン見した。



だから褒められて少し有頂天になってた私は一気にテンションががた落ちした。



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