GOLD BOY〜不良彼氏〜
「…あれ?何か俺まずいこと言った?」
やっと場の空気に気がついた慎悟くんが口を開くと、葵の眉間にさらにシワが寄った。
「見てんじゃねぇよ」
そう葵が低く言うと、
「は?葵のこと見てねぇよ」
慎悟くんは目の前にあった焼きそばを口に入れると、挑発的な口調でそう言った。
葵と慎悟くんの間に火花が散っているのが見えて、何の戦いなのか分かんないから放っておいた。
けど、二人の戦いは続いてて
「俺じゃねぇよ」
「分かってるよ、美鈴ちゃんだろ?」
「分かってんなら見んな」
「無理なこと言うな」
は?私を見んなって?
え?その拒否権って葵にあんの?
私じゃなくて葵に?
しかも見んなって言われて見ないようにするなんてかなり難しいんじゃないの………?
それを命令する葵って……
「あたし、トイレ行ってくるね」
あまりにも低レベルな争いを見てることが出来ず、
いつか『お前何様なんだよ!』って大魔王葵に叫んじゃいそうでトイレへと逃げた。
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