GOLD BOY〜不良彼氏〜



舞子さんと話してる時は楽しそうに話してたくせに、
私が声をかけた瞬間不機嫌な表情になって、煙草を銜える葵。



あぁそうかい。

彼女に対してそんな態度かい。

元カノには優しくて、今カノには冷たいのかい。



………私の気持ちも知らないで。




「あたし、帰ります」


「は?」


「あたし邪魔みたいなんで、お先に失礼させていただきますね」


「…ちょ、おま」



私がいざ帰りますと言うと慌てだした葵だったけど、非常に葵に腹がたってたから無視した。



てか、無視してやった。



2人でお話してた方が邪魔者いなくて話しやすいに決まってる。


だから大人な私は消えてあげる。



だって、

楽しそうに話す元カノと葵を見ながらイライラしてるより

1人でテレビを観てる方がずっとマシだ。




「またね、舞子さん」


「ええ、またね、美鈴ちゃん」



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